沖縄県の玉城デニー知事は12日、米軍普天間基地(宜野湾市)の返還に当たって米側が「(『移設』先の辺野古とは別の)長い滑走路が使えなければ普天間は返さない」としている問題で、「長い滑走路」とは具体的にどこなのかについて日本政府に照会したところ、「ゼロ回答だった」と明らかにしました。
27日告示の県知事選(9月13日投票)に向けた南風原(はえばる)町での県政報告会・決起集会で、参加者の質問に答える形で述べました。
2013年に日米が合意した「統合計画」は、普天間返還の8条件の一つに「長い滑走路を用いた活動のための緊急時(有事)における民間施設の使用の改善」と明記。「民間施設」の具体的な候補は明らかにされていないものの、普天間基地と同じ長さの滑走路は、近くには那覇空港しかありません。
デニー知事は「2国間の合意はどういう内容なのか、どこ(の空港)を指しているのか」と政府に文書で照会し、政府から届いた回答を同日確認したと説明。空港名をはじめ具体的内容は一切示されておらず、「有事になった時にしか決められないことがある」などとして、回答を避けるものだったと語りました。
その上で、デニー知事は「那覇空港滑走路を使うことが前提条件であることは明らかであるはずなのに、政府は言わない。言わないんだったら、(われわれは)使わせないと言う」と強調しました。

