日本共産党

メニューとじる

すべての記事が読める

赤旗電子版購読お申し込み

2026年8月14日

きょうの潮流

 夏バテにウナギを食べるとよいと言われるようになったのはいつからでしょうか。万葉集に夏痩せした知人にウナギを勧める大伴家持の歌が収められています▼ウナギは日本列島のはるか南のマリアナ海嶺(かいれい)付近で生まれ、稚魚のシラスウナギが黒潮に乗って北上し、川や湖で大きく育ちます。従来、青森県が北限と考えられていました▼海洋研究開発機構などの研究グループの数値シミュレーションで、過去30年間に北海道まで北上する数が増えている可能性が示されました。北海道南東部の川で観察されたシラスウナギのデータとも一致しています。研究グループによると地球温暖化で黒潮などの海流が変化したためだといいます▼今年のウナギは例年より安いと言われています。スーパーなどで売られているウナギの大半は、捕獲したシラスウナギを養殖で大きくしたものです。シラスウナギの資源量は減少傾向が続いていますが、捕獲量は年ごとに変化し、多く捕れれば、価格が下がることはあります。でも、それが資源の回復を意味しているわけではありません▼忘れてならないのは、ウナギが絶滅危惧種だということ。完全養殖ウナギの販売が始まり話題となっていますが、ウナギの一生はまだ完全に解明されてはおらず、絶滅から守る決め手となるかは未知数です▼立秋を過ぎてもなお続く猛暑。香り高いウナギをほおばりつつ、日本古来の食文化をどう守るか、考えてみることも…。