最大震度7を観測した熊本地震の被災地では、住宅被害が2万棟を超え、6000人以上が避難生活を続けます。11日で地震発生から2週間。猛暑の中、健康悪化が懸念されており、避難所で提供される食事の改善は待ったなしの課題となっています。熊本県宇城市で取材しました。(日隈広志、矢野昌弘)
(写真)職員から受け取った助六寿司や水を持つ男性=9日、宇城市の不知火小学校
(写真)避難所に置かれたパン=9日正午ごろ、宇城市内の避難所
朝食は菓子パン、昼食は助六やチラシ寿司、夕方はおにぎり。たまにお弁当やボランティアのキッチンカーが炊き出し。
本紙は、8~10日にかけて宇城市内に11カ所ある避難所のうち6カ所を取材したところ、いずれもこうした食事でした。
震災から10日以上たっても3食ともほぼ炭水化物のみ。副食のおかずはなく、みそ汁はインスタントです。野菜はありません。
小川中学校に避難している72歳の女性は「当初は1日3食パンだけが3日続いて、その時は口に食べ物を運ぶのもしんどくて、便秘が続いた。ご飯が食べられるだけまし。でも、トマトやキュウリが食べたい」と話します。
松橋東防災拠点センターに避難する高柳俊秀さん(62)に「いま食べたい物は?」と尋ねると、「野菜炒め」と即答。ある避難所では、野菜の代用に、ゼリー飲料を案内していました。
小川中学校に避難する80代の女性も「こちらの言葉で『さしより(差し当たり)野菜』と言って、まずは野菜を食べてからご飯を食べるものなのに、『さしより』がないのが大変よね」と言います。

