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2026年8月4日

情報格差に懸念

熊本地震 罹災証明もっと手軽に

 熊本地震で被害を受けた地域では、電気・水道などのインフラが少しずつ復旧している一方で、情報が行き届かない被災者の存在が浮き彫りになっています。(西森知弘、矢野昌弘)


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(写真)日中を車庫で過ごす夫婦=3日、熊本県八代市

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(写真)倒壊した家屋の脇を慎重に通る軽自動車=3日、熊本県八代市

 渋滞の長い車列が続く国道3号線沿いに倒壊した家屋が目立つ熊本県八代市の鏡町。人口は約1万3千人。「建築物危険」と書かれた赤紙を貼られた家屋を多く目にします。2日から電気が復旧しましたが、断水は依然として続いています。

 鏡町野崎のコメ農家の夫妻。夫(76)は「日中は暑くて片付けができん。はかどらん。ガラスが散乱して部屋にクツであがっている」。妻(71)は「罹災(りさい)証明はいつから申請できるのでしょうか? 支援が何も出ないのではないかと心配。落ちた瓦を直すとすごいお金がかかるが、お金がない。でも直さないと家がダメになる」と話します。

 八代市では「罹災証明」の受け付けをインターネットで3日に開始。市役所本庁や支所での書類での受け付けを10日から始めます。

 自宅横の車庫で避難生活を送る女性(50代)は「市のお知らせメールに登録していたので、それで罹災証明の発行が来週からだと知った」と言います。

 その夫は、道路側に倒壊したブロック塀を「処分するところがない」と片付けに困っていました。

 元建設作業員の男性(58)=同市鏡町=は「自分では自宅が全壊したと思うが、公費解体が受けられなかったら解体にいくらかかるのか。罹災証明がいつ出るのか気になって、支所に聞きにいった。体が動かないとか、車がない高齢者には罹災証明の情報は回ってないよね」と話します。

 鏡町区コミュニティセンターで避難生活を送りながら、管理もしている地元の副区長の押方博さん(73)は「スマホでLINEやSMSがぎりぎり使えるのは、私ぐらいの年代ではないか。その上の年代だと難しい。スマホは便利だが情報が届く人と届かない人で差が出がち」と語ります。

 「高齢者、とくに独居の方の負担を少なく、本人がよく分かるような罹災証明が発行できるようにしてほしい。窓口が市役所と支庁だけだと、遠くて行けない高齢者も多い。地域にあるコミュニティセンターでもできないだろうか」と話します。