(写真)仮置き場に災害ゴミを運び込む車の列。被災し後部窓ガラスが割れた車(左)も=3日、熊本県氷川町
熊本地震で家屋が倒壊するなど甚大な被害が出た熊本県氷川町で、災害ゴミの受け入れが3日から始まりました。町に1カ所の仮置き場になったグラウンド駐車場には、一時100台近い車が列をつくりました。
午前10時から3時間半ほど並んだという男性(38)の自宅は壁が崩れ家全体がゆがみ、親戚の家に身を寄せています。壊れたテレビや冷蔵庫、洗濯機などの家電を持ち込みました。「片付けなければならないが暑さとにおいに参っている。冷蔵庫の中身が外に出ていたので」と打ち明け、せめて水が出ればと願います。
布団などを持ち込んだ夫婦はこの日、2回目の搬入。家が半壊状態で置く場所がなく、使えるものでも捨てなければと、あと数十回持ち込む予定です。「積み下ろしだけで足がガクガク。乗っているだけでもつらい」「近所は1人暮らしの年寄りが多く、車に積めないのでは」と話しました。
茶わんやふすまを捨てに来た男性(85)は「片付けが大変。これだけ車が来るなら何カ所か集積所を作ってほしい」と要望しました。
受付時間は午前9時から11時45分、午後1時から3時45分まで。午前中に193台が搬入したため、午後は200台を目安に受け入れを制限。「今並んでも締め切り時間に間に合わない」と伝えられた女性は「朝も午後もダメだった」とあきらめ顔で帰宅しました。(田中正一郎)

