(写真)車中泊の被災者にも支援物資の配布や給水が行われている「豊野防災拠点センター」の駐車場=2日、熊本県宇城市
熊本県を襲った最大震度7の地震で、多くの被災者が自動車の中で避難生活を続けています。宇城市豊野町では2日、車中泊の被災者が疲れきった表情で朝を迎えました。
豊野町は山あいに位置し、市役所がある中心部からは車で20分ほどの距離があります。7月28日の激震で屋根や壁が壊れた住宅が目立ち、広い範囲で断水も続いています。
自宅の窓ガラスが割れたAさん(73)は、自宅の庭で軽自動車の座席を倒して寝泊まりしています。車内で5泊したというAさんは「ガソリンの残量が気になり、エアコンを切ることもあります。夜中の余震で何度も目が覚める」と寝不足を訴えます。
断水の影響でコインランドリーが休業し、洗濯のために1時間ほどかけて熊本市内へ行きました。地震後は1度しか入浴できていません。
Aさんの自宅は停電も続き、九州電力に電話で対応を求めました。「電気がなければ、井戸水を使いたくてもポンプが作動しません。30分も室内にいると汗だくになるので、まだ片づけもできずにいます。1人で暮らしているので、ボランティアの手を借りたい」
指定避難所の豊野防災拠点センターの駐車場には4台の仮設トイレが置かれています。近くの川の水をくんで自宅に持ち帰る住民もいます。(丹田智之)

