25日、東京都内で開かれた全労連大会で行った日本共産党の田村智子委員長のあいさつは次の通りです。
(写真)連帯あいさつをする田村智子委員長=25日、東京都千代田区
全労連第33回定期大会に、心からの連帯のあいさつをいたします。
みなさんの大会議案で、今年度の最大の課題は「改憲阻止」と明記し、春闘での賃上げとともに改憲阻止を掲げて、ストライキなど地域で闘いを起こそうと呼びかけていることに、心から賛同します。
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昨日で、総選挙を受けての国会が終わりましたが、9条改憲で狙っている国の姿が、高市政権、自民・維新の暴走政治の中から見えてきたと思います。
自衛隊が米軍とともに海外で戦うことになってしまう、これは言うまでもありませんが、それだけではありません。大軍拡予算、軍拡増税、殺傷武器の輸出解禁、軍需産業への巨額投資で「防衛と経済の好循環」をつくりだす。これは軍事的緊張と戦争によって経済成長する国になるということにほかなりません。経済も、学術研究も、教育、自治体、国民の思想も、国家が求める方向へと動員していく。そして、こうした動きに反対する国民の意思は、比例定数削減であらかじめ議会から排除してしまう。こういうことではないでしょうか。
「教え子を再び戦場に送るな」「二度と赤紙を配らない」「再び白衣を戦場の血で汚さない」「失業と貧乏と戦争に反対--こうした戦後の各労働組合の原点を圧倒的多数の労働者の中にいまこそ響かせて、闘いを起こすときだと思います。私たち日本共産党も連帯して、全力で奮闘する決意を表明するものです。(拍手)
今国会でも高市政権、やりたい放題に見えますが、その土台はガタガタです。なにしろ国会に出てきて、議論をしたくない。衆院で圧倒的多数をもっているんだから、野党なんて関係ない、自分たちだけで押し通せば良いとばかりに突き進む。こんなやり方は、一瞬の最大風速という力にはなっても、国政を担う力には絶対になりえません。国民に説明する言葉を持たないのですから。
そして、構造的に言いますと、頼りにしているアメリカがイラン戦争で世界で孤立に陥っている。この矛盾に高市政権は突き当たっている。また憲法のもとで培われた国民のみなさんの平和への強い願いとの矛盾は、今後一層、噴出することになるでしょう。ペンライトデモの広がりを見ても明らかだと思います。
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そして、物価高騰対策が何もない。ここでの国民との矛盾です。消費税減税の公約は、半年たってどうなったのでしょうか。高市首相は「社会保障国民会議」での議論をまとめることもできません。最低賃金1500円を「2020年代に」という前政権の目標は投げ捨て、賃上げの流れに、この物価高騰のなかで急ブレーキをかけています。そして、やることと言えば、「強い経済」を掲げての巨額の投資。しかし、これが国債頼みだと見透かされ、長期金利は上昇し、円安が進む。まさに行き詰まりです。
私たちは、大企業と超富裕層への「富の一極集中」をただす。つまり内部留保を賃金にまわす仕組みをつくる、そして株主の利益最優先への規制などで消費税の減税も、大幅賃上げ・労働時間短縮もできる。このことを掲げて闘っていますが、ここにこそ、国民の要求に応える道があると思います。
全労連のみなさんは、「労働力を安売りしない団結を」というスローガンを掲げて、大幅な賃上げ、また労働時間の短縮を闘い取ろうと呼びかけておられます。このスローガン、とてもユニークですね。「労働力」、ここには搾取を告発する視点があると思います。
昨年来、『資本論』を読むムーブメントを労働者の中に起こそうという観点で、全労連の役員のみなさんと、私たち日本共産党は懇談しました。搾取の仕組みを知る。搾取されているものは、モノやカネだけではない、「自由な時間」が奪われていることを学ぶ。そうすると、あまりにもひどい搾取をただせば、大幅賃上げも労働時間短縮も十分に可能だと確信することができます。
実際に、この学習をした女性の方が、窓口業務で昼食休憩時間がない。お客さんが途絶えたときにあわてておにぎりを食べる。これは、まさに搾取だと勇気を出して、上司と交渉して、昼食休憩時間を勝ち取るという経験もうまれています。
私も6月13日には、「ジェンダーと『資本論』入門」というテーマで、新しい挑戦でお話をしまして、その中でとりわけ女性の労働力がいかに「安く買いたたかれているか」を改めて痛感しました。裁量労働制も兼業のすすめも、搾取強化の仕組みにほかなりません。「働きたいだけ働けるようにする」と高市首相は言いますが、それは「自由な時間」という人間の成長にとって最も大切なものを奪うことになります。
最近、高市首相はX(旧ツイッター)で睡眠時間は「0~3時間」と書かれていましたが、私はマルクスの言葉を思い起こしました。そういう生活は「牛馬にもおとる」。「自由な時間」こそが人間の成長・発展に必要です。(拍手)
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みなさんは、運動に「対話と学びあい」で仲間を増やそうと位置づけておられる。日本共産党としても学んでいきたいと思います。 組合員や労働者との「対話と学びあい」、要求で対話をし共に学び、要求実現の道筋をイメージしていく、この中で150万全労連をつくろうという呼びかけ--私もストリート対話に挑戦していますが、対話はおもしろいですね。いろんな要求を入り口にして、いまの社会の問題、さまざまに考えることができます。そして学ぶということも据えていくならば、マルクスが言っている通り、まさに組織された労働者の闘い、労働組合に結集し、団結し、闘うことこそが社会変革の原動力であると、多くのみなさんに共有されていくのではないでしょうか。
150万全労連を実現すれば、日本の労働運動が変わる。まさにそうだと思います。日本社会の大きな変革へ、私たち日本共産党も、ともに闘う決意を申し上げて、連帯のあいさつといたします。(大きな拍手)

