福岡県議会では、3年間で3億円を超える「海外視察」や、自民党員議長の「海外視察」私物化、自民党県議団幹部が議長ポストをカネで買わせていた疑惑が大問題になっています。議会の腐敗に、物価高で苦しむ県民の怒りは頂点に達しています。うやむやな幕引きを許さず、徹底した真相解明と改革を求めます。
■税金で「海外旅行」
自民、公明、立憲民主などの県議26人は2023年からの3年間に計3億円超、予算の3倍もの税金を使って豪華海外視察を行っていました。日本共産党福岡県委員会が情報公開請求などで実態を調査したところ、県議の海外視察は23年8月から26年1月にかけて計22回に達しました。
観光旅行まがいの行程で、高級ホテルの高い部屋に連泊し航空券はビジネスクラス。ところが記者会見で、宿泊費の高いホテルだと感じなかったのかを問われた自民党県議団の重鎮で県議会議長の蔵内勇夫氏は、「そういったことを感じたことはない」とのべ、県民との金銭感覚のズレを浮き彫りにしました。
本紙日曜版のスクープで、蔵内氏が会長をつとめる日本獣医師会の海外活動にあわせて県議会の「海外視察」を専決し多額の公費をつかっていた事実も明るみに出ました。
しかし、蔵内氏は悪びれず「議会の海外派遣は議長権限」「今後も海外旅行(その後海外活動と訂正)は続ける」と開き直っています。蔵内氏には、政治資金パーティーの経費に政務活動費を充てていたという違法支出の事実も発覚しています。
さらに、県民の怒りの広がりをうけて、県議会の議長・副議長を経験した県議らが、就任にあたり自民党県議団幹部から多額の金銭を要求されて支払い、議長就任パーティーの収入で回収したと証言、音声記録を公開しました。
名指しされた蔵内議長や中尾正幸副議長らは「事実無根」と否定しますが、事実なら公職をカネで売り買いし、議長ポストをめぐって多額の「裏金」づくりが行われたという大問題です。
日本共産党県委員会は、県議会に真相の徹底解明、蔵内議長の解任、関係議員の辞職を求め、23日には2回目の申し入れを行います。県民有志がよびかけている署名運動にもとりくみます。
■オール与党の下で
議長ポストをめぐる金銭授受は「長年の慣例」(元副議長の自民党県議)、「議長ポストの根回しに他会派を接待するため」(自民党や他会派議員)との証言も出ています。1995年から30年余りの、日本共産党をのぞく「オール与党」体制でつくられた腐敗の構造が浮かびあがります。このもとで、県民生活はなおざりにされてきました。
さらに福岡県議会にはこの3年間、日本共産党議員がおらず、県議会のチェック機能が弱まり、蔵内議長専決によるタガのはずれた「海外視察」が横行したのです。
いま県内各地で、「県議会に共産党が必要。応援したい」「署名に協力したい」と自民党関係者からも声がかかります。来年の統一地方選挙で必ず議席を奪還しなければなりません。

