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2026年7月19日

きょうの潮流

 夏休み目前の土曜日。東京・上野にある国立科学博物館の恐竜展示コーナーは家族連れで早くも大にぎわいでした。この夏も各地で大規模な恐竜展が企画され、迫力満点の恐竜の姿に子どもたちが目を輝かせることでしょう▼恐竜が注目されるのは、無敵と思われるほど圧倒的な存在が、一瞬にして絶滅したという意外性からかもしれません▼米国の物理学者と地質学者であるアルバレス親子は、当時の地層に小惑星などに多い元素のイリジウムが高い濃度で含まれているのを発見し「天体衝突説」を提唱しました▼衝突で巻き上げられた塵(ちり)やガスが太陽の光をさえぎり、地球が「衝突の冬」となったというのです。衝突でできた巨大なクレーターがメキシコで発見されています▼しかし、同じ地層からは火山噴火などでも放出される高濃度の水銀が検出されています。東北大学の海保邦夫名誉教授はそれらの水銀を調べ、現在のインド中央部デカン高原にある溶岩台地を造りだした史上最大の火山噴火が天体衝突の直前か最中に起こり、両方が恐竜絶滅の原因となったと結論づけました▼天体衝突も大規模火山噴火も、過去の出来事ではすまされません。地球に接近してくる小惑星は現在4万個以上見つかっています。天体衝突や大規模噴火は人類の運命を左右する災害となりかねず、各国が一致して取り組む必要があります。軍備を増強して対立をあおり、戦争をしている場合ではありません。