日本共産党

メニューとじる

すべての記事が読める

赤旗電子版購読お申し込み

2026年7月15日

再審法改定案 ちゃんと証拠出して

参考人質疑 福井事件の被害者姉訴え
参院法務委

写真

(写真)発言する大橋宏子(左)、宇田幸生(右)の両参考人=14日、参院法務委

 再審制度の見直し案(刑事訴訟法改定案)を審議している参院法務委員会で14日、1986年に起きた福井女子中学生殺人事件の被害者の姉、大橋宏子さん(58)が参考人質疑で「証拠をちゃんと出して、すぐにやり直しの裁判をして。(えん罪被害者の)前川彰司さんのような人をすぐ無罪にして」と陳述しました。

 同事件では、2025年に前川さんの再審無罪が確定しています。再審制度の改定を巡って政府は、証拠開示に消極的な理由として「被害者のプライバシー保護」を挙げています。大橋さんは「警察が前川さんを犯人に仕立てた(ことを隠すため)じゃないか」と指摘しました。政府案に賛成する参考人らが主張する、証拠が開示されることで、再び事件に注目が集まる懸念について「それはない」と述べ、「前川さんも無罪になって、それでよかった」と強調しました。

 日本共産党の仁比聡平参院議員が「(警察・検察が)証拠をずっと隠してきた。最初から出されていれば、真犯人が野放しにされることはなかったか」と尋ねると、大橋さんは「私もそう思う。隠してそうなったんだから、やっぱり頭にくる」と応じました。

 もう1人の参考人の宇田幸生弁護士は、政府案賛成の立場で陳述しました。

 福井事件を巡っては名古屋高検が今月、事件に関与した検察官へのヒアリング結果を公表。最初の裁判(一審)の段階で、証拠が矛盾していることに気づいていながら有罪を主張していたことが、明らかになりました。さらに再審請求審でも、検察官5人がこのことに気づきながら、再審に反対し続けていました。

 しかし、名古屋高検の報告書では、「組織的に捜査報告書の存在及び内容を秘匿し続けたと疑われるような事情は見当たらなかった」と、証拠隠しを否定しています。