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2026年7月14日

ASEAN ミャンマー交え外相会議

「5項目合意」枠組み再確認
暴力停止へ具体的行動要求

 【ハノイ=鈴木平人】東南アジア諸国連合(ASEAN)は12日、タイの首都バンコクで、ミャンマーのティンマウンスウェ外相を交えた外相会議を開きました。2021年のクーデター以降、ミャンマー外相が対面でASEANの会議に出席するのは初めて。暴力の即時停止や全当事者の対話などを求めた「5項目合意」が、引き続き和平に向けたASEANの主要な枠組みであることを再確認しました。バンコク・ポスト紙などが伝えました。


 会議後、今年のASEAN議長国であるフィリピンのラザロ外相と、会議を主催したタイのシーハサック外相が共同で記者会見。ラザロ氏は、ミャンマーが囚人の釈放や、拘束中の民主化指導者アウンサンスーチー氏を軟禁へ移したことに留意しつつ、暴力の終結、全当事者による包括的な対話、人道支援へのアクセス改善の3点における改善が必要だと指摘。「ASEANは、とりわけ民間人と民間インフラへの敵対行為の停止に向けた具体的な行動を求めた」と述べました。

 シーハサック氏はASEANによる「段階的な関与」を支持。ASEANは(5項目合意に示された)原則を諦めたのではなく、それを達成するための現実的な戦略を模索していると述べました。

 シンガポールのバラクリシュナン外相は会議後、「最も重要なことはわれわれ全員が5項目合意の中心的な重要性を再確認したことだ」と強調。「われわれ全員が目に見える進展を望んでいる」として、アウンサンスーチー氏を含む全ての政治囚の釈放などを期待していると述べました。

 スーチー氏についてティンマウンスウェ氏は会議で、「健康状態は良好」で、治療を受けることができると述べたといいます。

 会議では、オンライン詐欺や人身売買、違法薬物取引など、地域に影響を与える国境を越えた問題についても議論され、それらの対策に取り組んでいるとミャンマーは述べました。

 ASEAN11カ国のうち、マレーシアからは外相ではなく高官が出席し、カンボジアは代表を派遣しませんでした。

 ミャンマー親軍政権の国会議員らは9日、5項目合意が同国の「政治的現実」と矛盾しているとして拒否する動議を議会に提出。議会は承認しました。大統領に就いているミンアウンフライン氏はこの間、インド、中国、ラオスを訪問し、各国首脳と会談していました。

 独立系紛争監視団体ACLEDによれば、クーデター以降ミャンマーでは10万人以上が死亡。人権団体「政治囚支援協会」によると、約2万2400人が拘束されています。

 5項目合意 2021年4月のASEAN首脳会議で、ミャンマー軍政トップも参加して合意した、同国情勢の正常化を目指す五つの措置。(1)暴力の即時停止(2)平和的解決に向けた全当事者による建設的対話(3)ASEAN特使による対話の仲介(4)人道支援の実施(5)特使のミャンマー訪問と全当事者との面談―を内容とします。