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2026年7月9日

きょうの潮流

 沖縄では米兵による女性への性暴力がやみません▼今年4月にも知人の女性に性的暴行を加えたとして20代の在沖米軍兵士が書類送検されました。事件が起きるたびに再発防止を強調する日本政府や米軍。しかし―▼過去をふり返れば、終戦直後の沖縄は米軍統治下で女性に犠牲を強いた買春へと舵(かじ)を切ります。歓楽街の設置をめぐって論争が起きた際、当時の沖縄人民党・瀬長亀次郎氏は「人権擁護の立場から絶対反対」と批判。ダンスホールとは表面的には聞こえはいいが、実際は歓楽街ではなく売春街だと主張しましたが、そうした意見を無視して軍政府は「特殊地帯」の設定を強行しました▼今年放送されたNHK映像の世紀「沖縄 愛と悲しみの女性たち」は嘉手納基地に隣接するコザ(現沖縄市)で「八重島と呼ばれる特殊地帯が誕生した」と。コザは朝鮮戦争で在沖米兵が急増し一大歓楽街に。生活のため米兵相手に売春を強いられた女性たちを米軍は1953年に発足した「Aサイン」制度で公認し、定期的に性病検査を施して管理しました▼根深い問題は今日も残ったまま。女性が連帯して政治を変えようと行動するフェミブリッジ沖縄は先月、米兵による性暴力の再発防止を外務省に求めました▼要請項目は県議会が全会一致で可決し県内の全市町村が賛同したもの。そこには米軍犯罪の温床となる日米地位協定の抜本改定も。沖縄の苦難の歴史と現実は政府を問い続けます。