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2026年7月8日

海自潜水艦 魚雷で「艦船」撃沈

フィリピン海 米主催の多国間訓練
「専守防衛」完全に逸脱

 米主催の多国間共同訓練「バリアント・シールド(VS)26」(6月22日~7月1日)の一環として、フィリピン海で行われた艦船撃沈訓練(SINKEX)で、海上自衛隊潜水艦「じんげい」が米軍などと多国籍部隊を構成し、魚雷の実弾を発射して標的の艦船を撃沈していたことが分かりました。「専守防衛」を完全に逸脱した攻撃的な任務であり、「軍事対軍事」の悪循環を高める動きです。


 VSは日本国内やグアム、ハワイなど太平洋の広域で行われ、日本は前回の24年から参加。米軍は6月27日、海自潜水艦が発射した魚雷が命中して爆発する標的艦(2008年に退役した米強襲揚陸艦ジュノー)の画像を公開しました。

 米軍は撃沈訓練に参加した具体的な艦名を公表していませんが、米海軍協会(USNI)ニュースによれば、横須賀基地(神奈川県横須賀市)を母港とする原子力空母ジョージ・ワシントンやイージス艦、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド海軍に加え、海自護衛艦「かが」「ふゆづき」、補給艦「ましゅう」、潜水艦「じんげい」などが参加しています。

 米軍は撃沈訓練を巡り「シミュレーターでは完全に再現できない現実的な状況下で、乗組員が兵器運用や目標への攻撃といった重要な技能を磨く」ことが目的だとしています。

 同時に、太平洋への進出を強める中国をけん制する狙いもあります。5月に行われたフィリピンでの大規模合同演習「バリカタン」では、陸上自衛隊がルソン島北部の海岸で88式地対艦誘導弾を発射し、約75キロ離れた海上に浮かぶ標的の船に命中させました。こうした訓練について、中国側は強く反発しています。

 ヘグセス米国防長官は昨年3月、都内で行われた日米防衛省会談後の記者会見で、「台湾有事」などを念頭に、「日本は西太平洋の最前線に立つ」と表明。日本が対中国の「最前線」に立つ態勢が着々と進められています。