(写真)質問する白川容子議員=6月25日、参院厚労委
ハンセン病療養所の入所者が減るもとで、入所者の治療と暮らしを保障するため、職員の確保がより重要になっています。日本共産党の白川容子議員は6月25日の参院厚生労働委員会で、唯一離島にある療養所「大島青松園」(香川県)の職員確保と処遇改善を求めました。
29人の入所者(平均年齢88・5歳)を擁する大島青松園では、職員不足が深刻です。白川氏は、入所者や島外からの面会者が利用する官有船の国直営の維持と不足する運営職員や後継者の確保策を要請。上野賢一郎厚労相は「安定的な運航が重要だ。船員の採用や実務経験を積ませるなど必要な取り組みを行う」と答えました。
島外から出勤する職員が利用する民間委託船が荒天時には欠航するため、「職員が出勤できなければ、入所者の食事や体位交換の介助ができなくなるなどの支障が生じることがある」(厚労省・森光敬子医政局長)のが実態です。欠航で出勤できない職員は有給の特別休暇扱いになりますが、入所者への支障がないよう、翌日の欠航が見込まれる場合、有志の職員が園内に待機しています。
白川氏は、園内待機をしてもわずかな超過勤務手当しか付かないと指摘し、「青松園関係者も求めている待機手当支給制度など、職員の役割に見合った処遇が必要ではないか」とただしました。人事院の植村隆生給与局次長は「園の実情を伺い、適正な処遇確保に努める」と答弁しました。
白川氏は、誤った国策で船でしか渡れない離島に療養所をつくった国の責任が問われる問題だと強調。関係者が要望している人事院の現地視察も求めました。

