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2026年7月4日

きょうの潮流

 すべての人は生まれながらに平等で生命、自由、幸福を追求する権利がある―。米国の独立宣言の有名な一節です▼英国王との決別を宣言して今日で250年を迎える米国。1776年7月4日、13州の代表が東部フィラデルフィアで一堂に会しました。宣言に署名したのはすべて男性、起草者のトーマス・ジェファソン(第3代米大統領)自身、奴隷を所有していました▼当時の「すべての人」には、奴隷や女性、先住民は含まれていませんでした。奴隷解放、女性の権利獲得、黒人の公民権運動などその後の闘いでは、独立宣言が繰り返し引用され、権利が闘い取られたのも事実。崇高な理想は闘いの根拠でした▼これら多様な国民の闘いの歴史をことごとく無視し、分断をあおってきたのがトランプ大統領です。自身の誕生日と建国祝賀を兼ねたホワイトハウスでのプロレス興業、自身の政治演説で始まった首都中心広場での大規模祭典…。マッチョで白人中心、あまりに政治的だと批判の声が上がっています▼最近の世論調査でも、多くの国民が民主主義の危機を憂え、国の行く末に不安を抱いていることが浮き彫りに。ある調査では「米国が今後250年続くとは思えない」と5人に2人が回答したといいます▼イラン戦争の無法が危機を深めています。危機を乗り越えて、前向きな変化を迎えられるのか。トランプ氏に「王はいらない」と立ち向かう国民の闘いにこそ希望があります。