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2026年7月2日

きょうの潮流

 映画のためのただ一つの国立機関、国立映画アーカイブが、国からの運営費交付金の大幅削減で危機に瀕(ひん)しています。活動の安定的な継続と将来への発展に向け6月25日、1億円を目標にクラウドファンディングを開始。1週間で3900万円を突破する勢いです▼応援メッセージが熱い。映画への愛、作品を収集・保存・公開し、次世代に繋(つな)いできた国立映画アーカイブへの感謝、文化を蔑(ないがし)ろにする自維政権への怒り。俳優の松本まりかさんも「国に政府に文化芸術分野に対する理解を深めてもらうためにはどうしたら良いのでしょう」とコメントを寄せています▼驚いたのは経済産業省がDeNAのスマホゲーム開発に15億円支援するという報道です。「国立」と名がつく施設に自助努力を求め、私企業には巨額の税金を注ぎ込む。バランスが悪過ぎます▼そんな中、高市政権が2040年度までに成長戦略17分野に官民合わせて370兆円を投資する工程表を発表。コンテンツ産業には33・7兆円。「新たなクールジャパン戦略」の推進です▼13年、安倍内閣が「クールジャパン機構」を肝いりで設置しました。その累積赤字が540億円に達したことが先日、明らかになりました。まずは、その総括が先では▼国立映画アーカイブの収蔵庫には9万本以上のフィルムが眠っています。そこには20世紀以来の人類の歩みが刻まれています。一政権が気まぐれでつぶしていいわけがないのです。