(写真)会談する森英介衆院議長(右から2人目)と与野党の幹事長、国対委員長。左は塩川鉄也国対委員長=1日、国会内
政府・与党による民主主義破壊の異常な国会運営が続く中で日本共産党と中道改革連合、国民民主党、参政党、チームみらいの5党の国対委員長が国会正常化を申し入れたことを受け、森英介衆院議長は1日、与野党の幹事長・国対委員長を呼び、「私の思いを伝えたい」として会談の場を設けました。
森議長は「現在の状況を憂慮している」と言いながら、政府が国会提出した皇室典範改定案を「速やかに成立させることを最優先として協力をお願いしたい」などと要求。野党が撤回を求めている衆院比例定数削減法案と「副首都」法案について、「与野党双方が委員会審査に参加できる環境が整うよう協議をお願いしたい」と述べるだけで、野党の意見も聞かずに会談を打ち切りました。
会談後、野党5党は共同で記者会見を開きました。日本共産党の塩川鉄也国対委員長は定数削減法案について「議会制民主主義の土台となる選挙制度について与党だけで審議を強行することは決してあってはならず撤回を求めている」と強調。議長による審議出席の調整要求について「野党の要求を受け止める姿勢があるのか疑わざるを得ない」と批判し、改めて定数削減と副首都の2法案の審議の中止と法案の撤回を強く求めていくと述べました。
中道の階猛幹事長は「与党からどういう対応をするのか示していただく必要がある」と指摘。2法案について「野党の同意なく委員会審議が始まっている」とし、審議中断を求め「採決は論外だ」と述べました。
国民民主の古川元久国対委員長は「野党の合意なく勝手に与党だけで進めている2法案の審議は直ちにストップをするところからまずやる必要がある」と強調しました。
参政の和田政宗国対委員長は「議長の見解が示された中で与党側が法案の採決をすることになれば議長が述べたことを与党自ら破壊する重大な事態になる」と指摘。みらいの高山聡史幹事長は「そもそも国会の不正常は(与党の)議会運営の強引さによって引き起こされたものだ」と批判しました。
一方、自民党と日本維新の会は、2法案の委員会質疑を前日に続き与党だけで行い、野党の時間を空転させるなど、強硬姿勢を示しました。

