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2026年6月30日

きょうの潮流

 いま、日本は戦争をやっておりません―。沖縄「慰霊の日」のあいさつに参列者からヤジが相次いだことについて、高市首相はそうコメントしました▼ヤジは「戦争やめろ」「9条守れ」といったものでした。台湾有事をはじめ首相自身の言動が戦争を引き寄せ、小泉防衛相とともに憲法を逸脱して軍事にひた走ることへの危機感の表れでもあったか▼沖縄戦の遺骨を収集してきた具志堅隆松さんは発言を撤回しないのであれば「慰霊の日」に来ないでと訴え、ハンガーストライキを決行。当日は沖縄の空にオスプレイが飛び日米の共同訓練が実施されるなか、再び戦場にしないとの決意を新たにする県民と政府の姿勢がぶつかり合いました▼終盤の国会でも国民の要望と自分たちのやりたいことをごり押しする政権との隔たりが鮮明に。軍事大国が大手をふるい平和とくらしが脅かされるなか、戦前の弾圧罪をほうふつさせる国旗損壊処罰法案や国民の総意とかけ離れた皇室典範改定案、民意を切り捨てる衆院比例削減法案を次々と▼戦争の痛切な教訓として平和国家を内外に宣言し、憲法のもとで民主主義の道を歩んできた国がいまとりくむべきは▼沖縄の玉城デニー知事は平和宣言で、あの筆舌に尽くしがたい経験を受け継ぎ、平和のこころを広く国内外に発信しようとする沖縄だからこそ、世界平和の実現のために貢献していく必要があると。それは日本政府にも求められているはずです。