(写真)宮古空港で自衛隊の輸送機に荷物を積み込む米兵ら。奥には民間の航空機=29日、沖縄県宮古島市
陸上自衛隊の垂直離着陸機V22オスプレイが29日午前、沖縄県宮古島市の宮古空港に初めて飛来しました。陸自と米海兵隊による最大規模の共同訓練「レゾリュート・ドラゴン」の一環として、負傷者の治療や運送を行う衛生訓練を実施。市民が集まり「危険なオスプレイは宮古島を飛ぶな」と抗議しました。
県は、米軍による民間空港の使用や陸自オスプレイを使用した訓練の自粛を求めていましたが、防衛省は無視。同機は約10分間駐機し、患者役の隊員をのせた担架を機体の前に運び、引き返すなど搬送手順を確認しました。
陸自は「災害対処」を名目に、物資や患者の輸送訓練のためにオスプレイを普天間基地から宮古空港に飛来させる計画でしたが、25日から4日連続で天候不良を理由に中止。患者輸送訓練をやめ、形式的な手順の確認だけとなりました。宮古空港の使用を既成事実化し、軍事利用につなげる狙いがあるとみられます。
宮古空港には航空自衛隊C130輸送機が飛来し、米海兵隊の隊員らが乗り込みました。オスプレイは宮古を離陸後、新石垣空港で連続離着陸(タッチ・アンド・ゴー)を行いました。
宮古空港のフェンス越しに市民が集まり、オスプレイの着陸時に地鳴りのような音が響く中、「オスプレイはくるな」「戦争準備するな」と声を上げました。「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」の清水早子共同代表は「宮古空港を軍事利用すれば攻撃対象となる。『災害救助』ではなく軍事訓練であり、島の戦場化につながる」と訴えました。
日本共産党の上里樹・前市議は「これまで市はオスプレイや米軍の立ち入りを認めなかったが、今の嘉数登市長となってから一変した。沖縄を二度と戦場にしないために最後まで闘い続ける」と語りました。

