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2026年6月21日

主張

9条改憲反対署名
巨大な世論結集へ踏み出そう

 2月の総選挙の結果、衆院では自民党だけで議席が3分の2を超え、日本維新の会を合わせると4分の3を超します。高市早苗首相は4月12日の自民党大会で、憲法「改正」発議について「なんとかめどが立ったといえる状態で…来年の党大会を迎えたい」と、1年を区切って発議を目指す姿勢を示しました。

 焦点である9条をめぐり、自民党と、連立を組む日本維新の会とは改憲条文案で意見がまとまっていません。にもかかわらず、多数を背に改憲発議への強硬姿勢を示しており警戒が求められています。

 高市首相の動きに危機感を強めた若者や女性がペンライトを掲げ、戦争反対、憲法守れの声をあげ、それに励まされ新たな運動のうねりが起きています。改憲のたくらみを阻止するため、そのうねりに呼応し、改憲反対の広大な世論をつくることが必要です。

■対話広げる機会に

 そのために私たちが持つ強い手段が9条改憲反対署名です。署名は何より、誰もが、どこでも、いつでもできる取り組みです。新たに声を上げた人たちは「何かしたい」という思いで行動に踏み出しています。「#ママ戦争止めてくるわ」の発信に象徴される、小さくても強い熱意を広く結集するのが署名です。

 札幌で5月に開かれた集会では、新婦人北海道本部の「あなたも署名を集める人になりませんか」との呼びかけに100枚の署名用紙が1時間ほどでなくなりました。

 署名は、広範な人々との対話の機会をつくりだします。戦争の危険をはじめ情勢の深刻さ、9条の役割や重みを多くの人と語る具体的場面は、署名の呼びかけを通じた対話以外にありません。9条改憲反対の巨大な世論をつくりだすため、いま点から線、線から面へと各地で対話を広げることが決定的に重要です。

■自衛隊明記の狙い

 対話の中で9条改憲をめぐる危険な策略を語ることも重要です。高市首相の9条改憲に危機感が広がる一方で、「今の9条の条文はそのままで自衛隊を追加で明記」という自民党案に賛成する世論もあります。憲法に明記する「自衛隊」に無制限の集団的自衛権を付与し、戦力不保持と交戦権の否認を定めた9条2項を空洞化する改憲派の狙いが十分に知られていません。

 「日本を守るには自衛隊明記も必要では」と考える人とも対話するために、これらの点の学習を署名とともに広げ危険性を伝える必要があります。今回の署名の大きな特徴は、米国の無法な戦争に日本が参加する危険を強く告発し9条改憲に反対する点です。「戦争は嫌だ」という市民の心情と結んだ対話がカギです。

 これまで、市民による津々浦々での運動が世論を大きく動かしてきました。2004年には衆参で改憲勢力が3分の2を超える状況にもかかわらず、「九条の会」が文字通り草の根に広がり、署名と対話で世論を動かし改憲のたくらみをくじきました。

 署名を手に圧倒的な国民の声で国会を包囲し発議を挫折させましょう。この力こそ、仮に多数を頼みに改憲発議が強行されても、9条改憲を止める大きな土台になります。