(写真)質問する清水氏=17日、千葉県市川市
5月に千葉県市川市にあるモスク(イスラム教の礼拝堂)が犠牲祭と集団礼拝のため申請した公園の使用許可への判断を巡り、集団礼拝を事実上禁じた市側の判断について17日、市議会で日本共産党の清水美奈子議員が質問しました。
清水氏は、30年以上認めてきた南沖公園での集団礼拝を今回はなぜ認めなかったのか経緯を問いました。担当者は、市民からの意見や市議会の議論、報道等の状況を踏まえて、改めて申請内容を精査した結果だと主張。また、「一般的な公園利用者の安全と平穏な利用が阻害されないように必要な措置を講ずる必要があった」などと答弁しました。
清水氏が、必要な措置を講じるとあるがどのような事実があったのかと問うと、担当者は「これまでの利用に関しては、トラブルの事例は確認できていない」と明言しましたが、報道等の影響で利用者の安全と平穏な利用が阻害される恐れも考慮したと主張しました。
清水氏は、阻害された事実はないとしながら、阻害される恐れを考慮したというのは矛盾しており、市の対応は同市の「多様性を尊重する社会を推進するための指針」に反していると指摘。SNS上では、解散命令が出た反社会的カルト集団である統一協会とイスラム教を同列に並べて議論する投稿をはじめ排外主義的な言動にあふれ、市の判断が差別をあおることになったと厳しく批判しました。
党市川市議団は同日、この件について声明を発表しました。報道のあった「集団礼拝についてプラスかマイナスか判断した」とする市長の発言自体が、行政による宗教への介入であり、憲法14条・20条違反だと強調。市の判断がイスラム教へのヘイトや排外主義をあおる結果になり、市長の責任は重大だと指摘しました。
その上で、同市の「多様性を尊重する社会を推進するための指針」を市長自ら守らないのは残念だとし、憲法で全ての市民に保障された信教・集会の自由を守り、差別や排外主義と正面から対決すると宣言しました。

