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2026年6月14日

きょうの潮流

 国民感情・慣習は男性尊重。配偶者が存在すると女性天皇の尊厳が傷つく。歴史上の女性天皇は臨時・中継ぎである。皇位継承のあり方については欧州のまねをすべきではない▼そんな議論が交わされたといいます。明治時代の皇室典範制定時に議題となった、女性天皇の可否です(園部逸夫著『皇室制度を考える』)。当時は国家の制度を形成していくうえで男尊女卑の考えが根本にありました▼戦後、新憲法のもとで天皇の位置づけや皇室に関する法律、皇室典範も変わりました。しかし第1条には「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」と記され、女性天皇については棚上げされてきました▼皇族の数が減るなか、国会では衆参両院の正副議長が皇位継承についての「立法府の総意」をとりまとめました。しかしそれは、男子継承に固執し、憲法の男女平等の精神に反するとした共産党や他の党派の反対を無視したものです▼国民のなかにも女性天皇を望む声は高まり、直近の世論調査では賛成が85%にも。現天皇も、こうした議論においては「国民の理解が得られるもの」にと発言しています。国民としても立法府としても「総意」とはかけ離れています▼万世一系の血筋といっても神話の世界でしかなく、系図には10代8人の女性天皇がいます。男社会にしがみつき、ジェンダー平等に背を向ける日本の異様な勢力。それは支えとしてきた皇族にも影を落としています。