小泉進次郎防衛相とヘグセス米国防長官は30日、シンガポールで会談しました。防衛省が公表した概要によると、沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設を巡り、両氏は「沖縄統合計画に従った在日米軍再編の着実な実施が極めて重要」だと述べるにとどまり、これまでの防衛相会談で繰り返し強調していた「(辺野古新基地建設は)普天間飛行場の継続的な使用を回避する唯一の解決策」との文言がなくなりました。
米国防総省は今年4月、辺野古とは別に「長い滑走路」を選定しなければ、普天間基地(宜野湾市)は「返還されない」との見解を公表。辺野古新基地建設が「唯一の解決策」ではないことが明らかになりました。こうした米側の見解に従って、「唯一の解決策」という文言に触れなかった可能性があります。
2013年の沖縄統合計画では、普天間基地の返還条件として、「代替施設」(辺野古新基地)建設に加え、「長い滑走路を用いた活動のための緊急時における民間施設の使用の改善」など8項目を提示。日本側は特定の民間空港に絞らない方針ですが、米側は那覇空港を念頭に「選定」を求めています。加えて、普天間返還条件として米軍基地内への高速道路接続も浮上しています。
「普天間基地の継続使用を回避する唯一の解決策」と繰り返し、民意を圧殺して新基地建設を推進してきた政府の姿勢が、9月の沖縄県知事選で問われます。

