米軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)での2025年度の米軍機の離着陸のうち、米国本土や日本国内の他の基地から飛来する「外来機」の離着陸の回数は1万8337回にのぼり、防衛省沖縄防衛局が調査を開始した17年度以降で過去2番目に多かったことが分かりました。このうち騒音が激しい戦闘機の離着陸は7529回と24年度比で7倍に増え、過去最多となりました。
(写真)米本土から嘉手納基地に飛来したF22戦闘機=21日、沖縄県嘉手納町
4000メートル級の滑走路2本を有し、「極東最大の空軍基地」とされる同基地では、米軍の対中国シフトに伴って騒音被害が深刻化。嘉手納町などは基地負担の軽減を訴えていますが、日本政府は「抑止力」を口実に野放しにしています。
常駐機を合わせた全機種の離着陸は4万8844回(前年度比約6%増)と17年度以降で過去2番目になりました。「沖縄の負担軽減」を名目に、日本政府は費用の全額を負担して嘉手納常駐機の訓練を国内外に「移転」してきました。ところが外来機の増加で「軽減」効果は帳消しになり、負担は増えています。日米地位協定により、米軍は基地の排他的管理権を確保しているため、自由勝手な使用が横行しています。
騒音防止協定で飛行が制限されている深夜・早朝(午後10時~翌午前6時)の離着陸は2766回(同30%増)に上り、17年度以降最多となりました。米軍は日米合意に反する運用を常態化させ、同協定は形骸化しています。小泉進次郎防衛相は26日の会見で、この問題について「日米合意を順守の上で、地域への影響を最小限にとどめるよう求める」と述べるも、具体策は示せませんでした。
沖縄防衛局の調査は17年4月に開始。離着陸回数にはタッチ・アンド・ゴーや通過、旋回を含みます。

