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2026年5月30日

皇位継承 衆参議長見解案は拙速

憲法に基づく議論を
共産・社民・沖縄の風が会見

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(写真)皇位継承全体会議について記者会見する(左から)福島みずほ社民党党首、小池晃書記局長、高良さちか沖縄の風幹事長=29日、参院議員会館

 皇位継承のあり方を巡り、衆参両院の正副議長が「立法府の総意」としての見解案を来週中にも取りまとめようとしていることに関し、日本共産党の小池晃書記局長、社民党の福島みずほ党首、「沖縄の風」の高良さちか幹事長は29日、国会内で記者会見しました。取りまとめは極めて拙速だと批判し、天皇の地位の根拠は国民の総意に基づくとした憲法の条項と精神に基づいた議論を求めました。

 見解案は、この間、各党会派が参加した全体会議でテーマに挙げられた(1)女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する(2)戦後に皇籍を離れた旧宮家の男系男子を皇族の養子に迎える―の2案について「基本的に妥当」とするとされています。

 小池氏は「天皇の制度は憲法に基づいて議論すべきもので、男系男子の継承を『不動の原則』とした2案にあるさまざまな憲法上の問題をなおざりにして『立法府の総意』だとして取りまとめることには反対だ」と強調。国民は多様な性を持つ人で構成され、国民の「統合の象徴」と憲法に定められている天皇を男性に限定する合理的理由はないとし、「女性天皇、女系天皇を認めるべきであり、そのことを正面から議論すべきだ」と主張しました。

 小池氏は、(1)案について女性にのみ宮家創設を認めず、配偶者や子に皇族の身分を与えないことは男女平等を掲げる憲法の精神に反すると指摘。(2)案については、一般国民として生まれ育った人を特別な身分である皇族にすることは「憲法14条1項が否定した『門地による差別』に抵触する」と批判しました。

 その上で、森英介衆院議長が「今国会中に皇室典範改正案の成立にまでこぎ着けたい」としていることに対し、「強引に押し切ることは許されない」と批判。女性天皇、女系天皇を認める意見がどの世論調査でも多数だとし「国民の総意に基づいて、女性天皇についての議論を最初からやり直すことが必要だ」と主張しました。

 福島氏は「大問題なのは女性天皇について一切議論をしない点だ。養子縁組についても恣意(しい)的になる可能性がある」と指摘。「国民の総意、国会の総意に反するのに『立法府の総意』として強行することはおかしい」と批判しました。

 高良氏は「国民の総意に基づく象徴天皇制であることが求められるべきだ」と強調。「国民が求めている女性天皇、女系天皇を排して議論をスタートし、スケジュールを決めて終わろうとしていることが非常に問題だ」と強調しました。