米左翼・進歩勢力と連帯 記念すべき一歩に感動
「大学人と日本共産党のつどい」(16日、党本部)で、志位和夫議長の講演後に、萩原伸次郎・横浜国立大学名誉教授(全国学者・研究者日本共産党後援会事務局長)がコメントしました。大要を紹介します。
私は、アメリカ経済を研究していますので、それを含めてコメントをします。
大きく3点です。最初はNPT(核不拡散条約)再検討会議です。いってみれば日本共産党の最も得意とする分野で、野党外交をずっと追求してきたわけです。そこで途上国など70%の国が求める提案(核保有国にNPT第6条の履行を迫る)を具体的に行ったことは、日本共産党を国際的に知らしめる大きな出来事であったと思います。
一番感動したのは、2番目の柱。米国の左翼・進歩勢力との連帯について、具体的に日本共産党が踏み出したことです。大変記念すべきことだと言っていいと思います。
私は2016年に『バーニー・サンダース自伝』を監訳・出版しました。そこで私が感動したのは、サンダースが、デブス(20世紀初頭のアメリカ社会党のリーダー)の肖像写真を上院議員の自分の部屋に飾っていることです。デブスはアメリカのマルクス主義の元祖です。彼はアメリカの第1次世界大戦参戦に反対して投獄されます。しかし、投獄にもめげず、獄中から大統領選挙に立候補する。そういう大変な人物であった。デブスに感動したサンダースが、アメリカ社会を動かし始めたのが16年です。自伝を読んだ時に思ったのは「これは日本共産党の政治と同じではないか」。草の根なんですよ。団体などから一切お金をもらわない。個人の献金でやる。そして戸別訪問をやっていく…。
私はいつか日本共産党が正式にDSA(アメリカ民主的社会主義者)と交流し、日本共産党の大きな力になるのではないかと思っていましたが、志位さんの報告を聞き、その方向にいっている、と感動しました。DSAは今のところ政党を目指さないと言っていますが、民主党の中で進歩派勢力はどんどん数が増えています。日本共産党が国会で持っている力よりも、DSAが民主党の中で持っている力がかなり大きくなっているわけです。現実に今動かしている。そういう力を持つDSAと日本共産党が正式に交流して、お互い深め合って展開しようとしているのは、大変素晴らしい。
3番目は、科学的社会主義の交流。いわゆる「自由に処分できる時間」です。自由な時間が奪われているのが、資本主義の大きな問題で、それを取り戻すというのが、社会主義・共産主義の基本だというところに日本共産党が到達している。それがアメリカのDSAの人たちに共感されているのは大変いいことだと思います。しかも、意見の違う人と交流する。例えば斎藤幸平さんなどと志位さんが交流して、決して全て一致するわけではないけれど、その中で議論をして、「マルクスを勉強しましょう」と運動を進める。非常に懐が深い。つまり、意見の違いで自分だけが正しいという言い方をしないで、「あなたの言っていることはそうでしょう。私たちはこう考えます」と交流しながら運動を進めていく。こういう立場に日本共産党が立っています。
全国学者・研究者日本共産党後援会は、志位さんの講演を糧にして、日本共産党の議員、私たちの日本における政治的な力を大きくしていく。私たちに勇気を与える講演であったとまとめたいと思います。
綱領路線が世界的生命力発揮
志位議長がおこなった講演「核兵器廃絶、日米進歩勢力の連帯、理論交流--北米を訪問して」に寄せられた感想の一部を紹介します。
こんな政党 他にはない
日本共産党のすごいところは、核兵器廃絶をかかげるだけでなく、こうやってNPT再検討会議に参加し、しかも会議主催者などと個別に懇談して提案もし、会議を前にすすめるために尽力しているところです。こんな政党は他にはない。平和外交を掲げ、野党外交としてこつこつと積み重ねてきていることにすごさを感じます。それが「赤旗」を読んでいないと分からないというのが残念です。
あのトランプ大統領のいる米国の中心で、真剣に民主的社会主義を学び、アメリカを変えようとするDSAとの交流と、協力していこうとする党の活動は、本当に重要なものだと感じます。この党を大きくするために頑張りたい。(石川)
綱領の世界論 正しさを確信
大きく三つの分野についてのていねいな報告を聞くことができました。NPT成功に向けた党の前向きで積極的なとりくみの姿勢、そしてこの会議で中心的に活躍している国々がベトナムやガーナやキューバなどであることと、綱領の世界論の正しさを確信できました。米国における左翼勢力との交流のもつ意味について、ともに米国とたたかう仲間を、米国の心臓部で得た大きな成果について話され、本当にすごいことだと感動しました。(秋田)
世界的視野 励まされた
国内から政治を見ていると未来が暗く見えることばかりだが、世界的視野で見ると、世界の動きによって励まされることが多い。今回の講演もそうした意味で本当に良いものでした。日本共産党のたたかいが北米のたたかいを励まし、北米のたたかいが日本にも返ってくる。そんなことを感じられる講演でした。NPTで核保有国への厳しい声が世界の7割の国ということは、日本共産党は、核問題においては与党ということです。この党の一員でいることに誇りを感じます。(福岡)
地道な活動実感 楽しい党建設を
DSAの活動をきいて、いま私たちがとりくんでいる地道な活動の大事さを実感するとともに、より「楽しい」活動に発展させていきたいとも思いました。日本共産党が“世界の左翼運動が困難に直面しているもとでも、うまくやっている党”と紹介されたエピソードには、照れてしまいますが、なにか気分が少し楽になったような気もしました。
日本共産党の綱領路線の今日的・世界的な生命力を述べた3点は、大事なことだと深く心に響きました。講演を力にして、もっとも重要な党建設に楽しく、元気に、明るく頑張れるよう、引き続き自己改革に努めたい。(滋賀)
DSAの活動 私たちも学び
本当にワクワクした内容でした。とくにアメリカ帝国主義の心臓部で活動し、戦争マシンのアメリカ帝国主義打倒、外国軍事基地の撤去を訴えているDSAのみなさんとの連帯・交流の確立は、私たちの民主主義革命の課題であるアメリカの支配を打倒する課題と響きあい、確信の持てる報告でした。
DSAがアメリカで政権を奪取できるところまで勢力を伸ばしたら、わが国の革命運動にとっても大きな転機になると思いました。DSAでは、対話活動を重視していて、「入会は世界を変えるチャンスを与えること」「活動は負担ではなく贈り物である」と努力している。他国の運動に学ぼうという姿勢の積極さに、逆に私たちも学ばなければと思いました。(岩手)
「自由な時間」 希望を感じた
「自由な時間」の話が出たとき、支部会議では「若い人はそんなものではなくもっとお金が欲しいと思っているはずだ」という意見も出て、あまり大きな発見ととらえられることはなかったのですが、私自身は働く人として夢のある考えだと思いました。今回、こうしてアメリカとも確認し、広がりとともに深みを増していくことに、本当に希望を感じます。いままで生きてきて働いてただ暮らすだけの日常に共産党が入ってきたことが喜びです。(愛知)

