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2026年5月22日

きょうの潮流

 短期で高収入、安全に稼げる、ホワイト案件――闇バイトに誘う甘い言葉です。海外を拠点とした詐欺犯罪をリゾートバイトなどと言い換えて引き込むことも▼SNSを通して違法行為の罠(わな)に落ち込む若者たちが後を絶ちません。背景には匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)の存在がいわれ、匿名性の高い通信手段を使い離合集散する組織の実態は解明が難しく、被害は拡大しています▼新たな衝撃が社会に走りました。16歳の高校生4人が逮捕された栃木県上三川町の強盗殺人事件。実行役の高校生も指示役とされる夫婦もトクリュウの闇バイトに加担したとみられています▼トクリュウによる犯罪は「使い捨て」の実行役に若者を集める傾向があると指摘されています。昨年の組織犯罪情勢によると、トクリュウが関与したとする資金獲得犯罪の摘発者のうち10代と20代を合わせた数が全体の半分以上に。摘発者のほとんどは実行役でした▼逮捕された高校生の一部は「やらなければ家族や友達を殺すなどと言われた」と。最初は合法な仕事と思わせて個人情報を送らせる。離脱しようとすれば周りに危害を加えるなどと脅し、抜け出せないように追いつめる悪質さです▼生活が立ちゆかない、苦しい思いを相談できない。そんな若者につけ込み、取り返しのつかない代償を負わせる闇バイト。まじめに働けば安心して生きられる。人びとを孤立させない地域や制度づくり。それが犯罪に利用されない社会をつくることにつながるはずです。