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2026年5月17日

きょうの潮流

 国語辞典には、こう説明されています。人にはあまり聞こえないが、犬にはよく聞こえる周波数の音を出す。「犬笛」です▼訓練などに用いられるホイッスルの一種で犬の関心を引いたり、しつけたりするときに使われます。もとの意味から転じ、SNSなどでそれとなく合図して人びとを扇動することにも使われる、とも▼本紙日曜版の記者をSNSで「調子に乗って刺されないように」などと脅した容疑者が書類送検されました。脅迫事件にまで発展したのは、維新の会の藤田文武共同代表が記者の名刺画像を自身のX(旧ツイッター)にさらしたからです▼藤田氏の公金還流疑惑を取材していた記者への腹いせか逆恨みか。いずれにしても藤田氏の行為が犬笛となって脅迫につながったことは容疑者が認めて謝罪しています。ところが藤田氏は「知り合いがやってたら私に責任があると思うが…」などと謝罪も反省もせず、今も画像は削除されていません▼身を切る改革をスローガンに掲げる維新の代表が税金を使って身内をもうけさせる。まやかしの改革とはいえ、自分たちの存在意義を揺るがす還流疑惑。急所を突かれた藤田氏の記者攻撃や嫌がらせは政権与党の幹部が正当な取材活動を妨げ、萎縮させることに。権力の乱用です▼当の記者や日曜版編集部は脅迫や妨害に負けず、全国から寄せられた応援の声にも励まされ、ますます精力的に活動しています。権力の監視と真実を明らかにするというジャーナリズム本来の役割を胸にして。