日本維新の会の藤田文武共同代表が、「赤旗」日曜版記者の名刺画像を自身のSNSにさらした問題が刑事事件に発展しました。藤田氏の投稿を引用し、記者を名指しして「調子に乗って刺されないように」などと脅迫投稿をした関東地方在住の50代前半の男性を、警視庁原宿警察署が脅迫容疑で書類送検(13日付)しました。藤田氏はいまだに名刺画像を削除しておらず、人権を守る立場の政権与党幹部としての資格が問われます。
原宿署は、昨年11月14日に赤旗編集局長と日曜版編集長が提出した告発状を受理して捜査を進め、被疑者を特定したとしています。
被疑者の男性は4月15日、弁護士とともに日本共産党本部を訪れ、記者に謝罪文を渡して謝罪しました。藤田氏は昨年10月30日未明、自身のX(旧ツイッター)に、公金還流疑惑を取材していた日曜版記者の名刺画像を投稿。被疑者の男性は藤田氏の投稿を引用し、「顔もあちこち出ているから、調子に乗って刺されないように前後左右気をつけていないといけない」と脅迫投稿しました。
男性は、赤旗編集局長らが告発状を提出した翌日の昨年11月15日に原宿署に出頭。同12月に家宅捜索を受けパソコンなどを押収されたと日曜版編集部に説明しました。書類送検を受け、今後、検察が起訴か不起訴かを判断します。
男性は謝罪文で、脅迫投稿のきっかけが藤田氏の投稿だったと認めています。自らの疑惑を取材した記者個人の名刺画像をさらした藤田氏の「犬笛」行為が脅迫行為を誘発したことになります。政権与党の幹部による取材活動の妨害で、記者への威嚇です。個人攻撃や嫌がらせを誘発し、正当な取材活動を萎縮させる危険があります。
埼玉弁護士会元副会長の山崎徹弁護士は厳しく指摘します。
「名刺さらしは『報復』『見せしめ』『犬笛的効果』を狙った不当な目的とみられても仕方ない。実際に脅迫事件が起き、捜査や書類送検に至ったことは決定的に重大で、藤田氏の投稿は民法709条の不法行為、つまり故意又は過失による権利侵害にあたる可能性が高まった。名刺画像を速やかに削除し、真摯(しんし)に反省すべきです」

