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2026年5月8日

社会保障国民会議

消費税ゼロ公約どうなった?
食料品含め一律5%減税 国会で議論を

図表

 政府と一部政党で構成する「社会保障国民会議」は「食料品消費税ゼロ」の検討を進めるとしているものの、その議論は混迷しています。

 「国民会議」は、高市早苗首相が衆院選で公約した「食料品消費税ゼロ」を検討するため、「実務者会議」や「有識者会議」を重ねています。

経済界に懐疑論

 ところが、関係業界からのヒアリングでは、外食が税率10%のままで、弁当やテークアウトなどの税率がゼロになれば税負担の差が拡大し、売り上げに影響を及ぼすとの意見が外食産業から出るなど、「食料品」に限った消費税減税に課題が噴出。経団連などの経済団体からのヒアリングでは、「非効率な政策」などと後ろ向きの意見があがりました。

 減税の実施時期も不透明です。高市首相は衆院選で2026年度内の実施を掲げましたが、「国民会議」の議論では、レジシステムの改修に1年程度必要との意見が出ました。ゼロではなく1%とすれば改修時間が短縮できるとメーカーからの見立てが示されたことから、税率を1%とする案が急きょ浮上するなど、議論は混迷を深めています。

 混迷に輪をかけるように「国民会議」に参加している政党から公約を後退させる発言が相次いでいます。

 日本維新の会は、食料品消費税2年間ゼロを衆院選で公約していましたが、藤田文武共同代表は「ゼロと言ったからゼロでなければ駄目だとは思わない」(4月15日の会見)として税率ゼロにこだわらない考えを示しました。

 国民民主党の玉木雄一郎代表は、消費税を一律5%に減税とした党の公約について「見直しの時期にさしかかっている」と変更を表明(4月7日の会見)。中道改革連合の階猛幹事長は、党が公約に掲げた「恒久的な食料品消費税ゼロ」について「難しい気がする」との認識を示し、恒久的な財源を見つけられるか「自信がない」と語っています(4月19日のBS番組)。

共産党など排除

 もともと「国民会議」は、消費税減税に反対していたチームみらいを参加させる一方で、消費税廃止を求める日本共産党などの政党をあらかじめ排除。また、参院で少数与党の高市政権が、日本保守党から2026年度予算案への賛成を取り付けるため同党を「国民会議」に参加させるという、取引材料にまで利用されています。議論の正当性に大きな疑問符がつきます。

 米国とイスラエルのイラン攻撃による原油・物価高の影響もあり、食料品消費税ゼロだけでは不十分な状況です。消費税一律5%減税など、国会で議論することが必要です。