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2026年5月7日

仏 大学の学食184円に

学生の経済負担軽減へ支援策

 【ベルリン=吉本博美】フランスでは、学生の経済的困窮が進んでいることを受けて、大学の学食を全ての学生に1ユーロ(約184円)で提供する新たな支援策が始まっています。学生への実態調査をもとに、超党派の支持で可決された法律に基づく動きです。

 国公立大学を中心に、大学生活支援機関CROUSが運営する食堂が対象となります。4日から適用され、全ての学生が1ユーロで主菜1品と副菜を最大2品食べられるようになりました。

 学生支援団体COP1と世論調査会社IFOPが2024年に行った合同調査によると、大学生の3人に1人が経済的理由により定期的に食事を抜いていると回答。学生の実態調査を毎年実施しているフランス全国学生組合(UNEF)は「学生が食事をとらないことが常態化している」と告発していました。

 こうした事態を受けて国民議会(下院)では、対象者を奨学金受給者と生活困窮学生に限定していた1ユーロ学食を、全ての学生に提供できるよう見直すべきだと議論が上がっていました。実行に向けた法案を中道左派・社会党が提出し、昨年1月にはマクロン大統領派の中道政党を除いた超党派の支持で可決されました。

 バティスト高等教育相は、学食提供に向けて政府予算1億2000万ユーロ(約221億円)を拠出すると発表しました。UNEFは学食提供の拡大への支持を表明。一方で食堂運営の人員不足や品質保証が課題だとして、実行性を注視すると述べています。