180の国や地域の中で日本は62位でした。国際的なジャーナリスト団体「国境なき記者団」(RSF)が発表した2026年の「報道の自由度ランキング」です▼日本は前年66位から四つ上がったとはいえ、トランプ政権下のアメリカが七つ下げて64位になったおかげでもあるか。G7(主要7カ国)の中では下から2番目です▼RSFは日本の記者クラブ制度が「メディア内の序列を作り自己検閲を助長」していると指摘します。たしかに今年度予算の成立後、高市首相の会見の模様をテレビが放送していましたが、官邸クラブの記者しか入れない。記者は事前に質問を出し、首相がそれに答えるというなれ合いぶりです▼メディアの側、たとえばNHKはどうか。国民の受信料で運営しているにもかかわらず、国民の声を軽視する姿勢が目につきます。先月8日、全国各地の「憲法守れ」緊急アクションに、同じ思いでつながった多くの姿がありました。NHKはこれを取材していたのに、地上波での放送はありませんでした▼朝日新聞によると、この国会前デモは社会部が取材して、全国向け最終ニュースに予定されていたといいます。それが放送直前になって別ものに差し替えられたのでは、との疑惑も。ちなみに国会前に3万6千人が集まった19日のデモはやっと報道しましたが、夜10時すぎ。放送時間は1分でした▼自己検閲をめぐるRSFの指摘にどう応える。もの言えぬ社会に国民を導くつもりなのか、メディアが問われています。
2026年5月6日

