「働いているけど、この物価高で生活が厳しくて…」。東京都内の食料配布に並んでいた若者がもらしていました。仕事はあっても食べていけない。働けど働けどの現代版です▼いまや働いても暮らしが苦しい非正規の労働者は、890万人に上るというデータもあります。失われた30年で広がった貧困と格差。そこに相次ぐ値上げ、米国のイラン攻撃による石油不足が重なり、生計は厳しくなるばかりです▼「首相はこの現状を見てくれ」。配布に並んだ生活困窮者は政治の役割を訴えました。なのに高市首相は賃上げに背を向け、トランプ大統領を天まで持ち上げています。さらに長時間労働や過労死の温床となる「定額働かせ放題」の裁量労働制を拡大しようと▼働く仲間たちが団結しよう。今年も各地のメーデー会場に闘う人びとの姿がありました。もともとメーデーは140年前、米国の労働者が8時間労働制を要求してストライキやデモ行進を行ったことが起源です▼欧州では7時間労働や週休3日制が進み、労働時間が減っても賃金は維持される仕組みが主流だといいます。さらに残業や休日出勤などの超過労働時間を「貯蓄」し、有給休暇として活用できる国々も(『すごい世界の働き方』)▼富めるものはますます富み、貧しきものはますます貧しくなる。あれだけ強調しながら、高市首相はだれのために働いているのか。タックス・ザ・リッチ(富裕層や大企業に適正な課税を)、軍拡よりくらしに支援を―連帯の声が響きます。
2026年5月2日

