(写真)献花台に手を合わせる被害女性の父親(左)と、見守る吉田勝廣さん=28日、沖縄県恩納村
沖縄県うるま市で2016年にウオーキング中の20歳女性が元米海兵隊員で米軍属の男に殺害され、遺棄された事件の発生から10年となった28日、女性が遺体となって発見された同県恩納村の現場を遺族らが訪れ、献花台に手を合わせました。
献花台は、事件後遺族に寄り添ってきた元金武町長の吉田勝廣さん(81)が、遺族の了解を得て現場に毎年設置しているもので、花やぬいぐるみが並べられていました。
同日午前には、被害女性の両親が訪れ、花束と菓子を献花台に供えました。父親は涙をぬぐいながら手を合わせ、亡き娘に語りかけました。
吉田さんは「(女性が命を奪われてから)時が止まった状態でそのまま続いているような感じ」だと語りました。
性暴力事件の被害者に寄り添い、再発防止を求めて長年取り組んできた高里鈴代さん(86)も訪れ、当時を回想。事件直後に女性を悼むため、沖縄で魂を表すチョウのイラストを用いて米軍基地前で沈黙の抗議集会を開いたことなどを振り返りました。米軍を特権的に扱う日米地位協定などによって、加害米兵が不当に免罪され続けてきた事例を紹介し、「沖縄では女性が人権を無視され、虫けらのように扱われてきた。そのことを本土の人はもっと知ってほしい」と話しました。
被害女性の両親は28日、県警を通じて「娘を亡くして10年、今でも悲しみ、悔しさ、いろいろな思いがあります。私たちはこれからも娘を想(おも)い供養してまいります」などとするコメントを公表しました。

