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2026年4月28日

特定利用空港・港湾で自衛隊 2年で1.2万回利用

山添議員への提出資料で判明
那覇空港9964回

 自衛隊などが「平時」から軍事利用できるよう整備する「特定利用空港・港湾」をめぐり、自衛隊による利用が制度開始の2024年4月から今年4月までに計1万1906回に上ることが、日本共産党の山添拓参院議員に提出された防衛省資料で初めて明らかになりました。自衛隊と共用している那覇空港(9964回)と熊本空港(1581回)が突出しています。


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(写真)陸上自衛隊相浦駐屯地から福江空港に隊員を輸送する訓練を行うV22オスプレイ=2025年10月27日、長崎県佐世保市

 那覇空港には陸海空3自衛隊の基地があり、空自のF15戦闘機による離着陸訓練や、海自の哨戒機による警戒監視などを日常的に行っています。米国防総省は、名護市の辺野古新基地とは別の「長い滑走路」を用意しなければ普天間基地を返還しない見解を示していますが、「長い滑走路」は那覇空港を念頭に置いている可能性が高いとみられます。

 熊本空港には陸自高遊原(たかゆうばる)分屯地が隣接し、日米共同訓練では自衛隊機と米海兵隊機の整備や燃料補給を行っています。

 九州の自衛隊基地が攻撃され使用不能になる事態を想定した訓練が増えています。24年の日米共同訓練「キーンソード」では空自の戦闘機や輸送機が長崎、福江、熊本、宮崎、北九州の各空港に退避する訓練を実施。また、空港を弾薬や人員の輸送拠点にしており、25年の「自衛隊統合演習」ではV22オスプレイや輸送機で陸自隊員やミサイル(模擬弾)を福江空港(長崎県)に運ぶ訓練や、鹿児島空港で戦闘機に弾薬を搭載する訓練を行いました。

 一方、今回の資料ではタッチ・アンド・ゴー(連続離着陸)が含まれていないため、昨年10月に南紀白浜空港(和歌山県)で行われた戦闘機の着陸訓練などは反映されていません。

 港湾は弾薬や燃料などの補給拠点としての利用を狙っています。昨年の自衛隊統合演習では、自衛隊が民間船を借り上げて、苫小牧港(北海道)を出発し、パトリオットミサイル(PAC3)や燃料などを平良港や石垣港(いずれも沖縄県)に輸送。鹿児島港では、イージス艦に弾薬を積み込みました。

 特定利用空港・港湾は、安保3文書の一つ「国家防衛戦略」に基づくもの。指定された空港では滑走路延伸や駐機場の整備、港湾では海底の掘り下げや岸壁整備などを行います。4月時点で21道県の24空港、33港湾が指定されています。

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