(写真)記者を脅迫する投稿をした男性の謝罪文(画像は一部加工)
日本維新の会の藤田文武共同代表が「赤旗」日曜版記者の名刺画像をX(旧ツイッター)で投稿(昨年10月30日)した問題で新展開です。藤田氏の投稿を引用して記者を脅迫する投稿をした男性が、脅迫事件の被疑者として警察の捜査を受けていることが日曜版編集部の取材で分かりました。男性は記者に謝罪文を手渡し謝罪しました。(日曜版4月26日号で詳報)
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男性は昨年11月、Xの匿名アカウントで、日曜版記者の名刺をさらした藤田氏の投稿を引用し、「顔もあちこち出ているから、調子に乗って刺されないように前後左右気をつけていないといけない」と投稿(現在は削除)しました。
この投稿は刑法222条に定める脅迫罪にあたるとして赤旗編集局長と日曜版編集長は警視庁原宿警察署に告発状を提出(昨年11月14日付)していました。
被疑者は関東地方の50代前半の建設会社社員の男性。4月15日、弁護士とともに日本共産党本部に謝罪文を持参し、記者に謝罪しました。投稿で記者に「恐怖を与えた」と認め、きっかけは藤田氏の投稿だったと説明しました。
男性によれば、刑事告発直後の昨年11月15日、原宿署に出頭。取り調べや家宅捜索を受け、パソコンなどを押収されたといいます。謝罪文では、自身の軽率な行動や匿名性のもと攻撃的な投稿をしたと反省するとともに、名刺公開が問題になったあとも名刺をさらし続ける藤田氏について「やり過ぎ」としています。
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藤田氏による記者の名刺さらしのきっかけは、日曜版(昨年11月2日号)が報じた、藤田氏の公金還流疑惑のスクープでした。藤田氏はこの報道が“悪意ある恣意(しい)的な記事”だとして記者の名刺をさらしました。
埼玉弁護士会元副会長の山崎徹弁護士は、「赤旗」以外の報道機関の名刺はさらさないという藤田氏の発言について「名刺さらしは『報復』や『見せしめ』、『犬笛的効果』を狙った不当な目的だったとみられても仕方ない」と指摘。「この投稿をきっかけとし、実際に脅迫事件の被疑者の捜査につながったことが重要だ。藤田氏の投稿は民法709条が定める不法行為、つまり故意または過失による権利侵害にあたる可能性が高まった。速やかな謝罪と名刺画像の削除が必要だ」としています。
藤田氏はいまだに記者の名刺画像を削除していません。人権を守る立場の政権与党幹部としての資格が問われます。

