米中央軍は19日、イランの港に向かって航行しようとする同国船籍の貨物船を拿捕(だほ)したと発表しました。それによると、米海軍イージス艦スプルーアンスが、北アラビア海でイランのバンダルアッバスへ向かって航行中の貨物船に対し、米国が強行しているホルムズ海峡封鎖措置に違反していると警告しました。貨物船がこれに従わなかったため、乗組員に機関室からの避難を指示。スプルーアンスはMK45機関砲で機関室を砲撃し航行不能にしました。
その後、沖縄を拠点とする第31海兵遠征隊(31MEU)が貨物船に乗り込み、制圧しました。米中央軍は「船は米軍の管理下にある」としています。貨物船の乗組員の身柄については公表されていません。
31MEUは3月上旬、佐世保基地(長崎県佐世保市)を母港とする強襲揚陸艦トリポリなどに乗艦し、中東に出撃。同27日、中央軍の指揮下に入りました。在沖縄海兵隊による対イラン作戦への関与が明らかになったのは初めてです。また、31MEUが北アラビア海を担当区域にしている可能性が濃厚になりました。
米国はイランとの交渉を有利に進めるため、13日からホルムズ海峡の封鎖に着手。イランの港を出入りするすべての船舶の航行を阻止するとしており、日本関係船舶42隻もペルシャ湾内にとどまっています。北大西洋条約機構(NATO)加盟国は相次いで、米国による海上封鎖に不支持を表明しています。

