【ブリュッセル=吉本博美】欧州左翼党の第8回大会は18日、新たな共通政策・活動方針を示す政治文書を採択し、指導部を選出して閉幕しました。
大会の議長選の結果、ワルター・バイアー現議長が最多得票で続投が決定しました。大会終了後のあいさつでバイアー氏は、欧州左翼党の刷新と発展のために、女性の共同党首を近く選出する予定だと発表しました。
大会は、今後3年間の共通政策・活動方針を示した10項目にわたる政治文書を採択。バイアー氏は、政治文書の優先事項は「平和を実現するためのたたかいだ」と強調しました。
欧州連合(EU)が提案した約8000億ユーロ「再軍備計画」や、北大西洋条約機構(NATO)の政策で欧州各地に配備されている米国の核兵器を撤廃しようと呼びかけ。「欧州に米国の核兵器はいらない」「私たちは軍拡競争による安全保障ではなく、信頼と協力のもと平和を構築する体制を望む」と述べました。
政治文書は緊縮政策と極右とのたたかいも大きく掲げ、労働組合や市民社会とのつながり、欧州以外の進歩的勢力との国際連帯を強化すると確認。「私たちはフェミニズム、反人種差別、環境保護を運動の中核に据える」と表明しました。さらに各加盟政党は「新世代の活動家たちを指導部に入れる」と宣言しました。
大会終了後には、報告を兼ねた一般公開のイベントを開催。政治団体「米国民主的社会主義者(DSA)」のメーガン・ロマー全国共同議長、英国のジェレミー・コービン下院議員、加盟国政党の幹部らが登壇し、自国の政治的課題や成果を報告しました。
日本共産党の笠井亮元衆院議員は、大会期間中にバイアー氏との会談、各国代表との懇談を行いました。

