日本共産党

メニューとじる

すべての記事が読める

赤旗電子版購読お申し込み

2026年4月19日

記者が語る いま「赤旗」を

戦禍 人間の尊厳伝え
カイロ特派員 米沢博史記者

写真

(写真)2026年3月30日付社会面(左)と25年11月21日付国際面

 「しんぶん赤旗」は戦火の下での人々の暮らしと思いを伝え続けています。

 イスラエルの攻撃を受けるパレスチナ・ガザ地区では、親は子を、音楽家は楽器を、デザイナーはミシンを、医師は医療器具という、大切なものを抱え避難を繰り返しています。音楽家は避難テントで子どもと歌い、デザイナーは端切れから再生した服を配り、医師は破壊された診療所のがれきの上にテントを張り、治療を続けます。そうした人間の尊厳と連帯を報じています。

 空襲で高校卒業試験中に最愛の母を亡くした学生から「取材を受け記事に載ったことは人生最大の幸せ」とのメッセージをいただきました。封鎖されたガザで生まれ育ち、人生最大の幸せが「亡き母への思いの記事化」という境遇に涙を禁じ得ませんが、読者に届ける一つ一つの声の重みをしみじみと感じます。

 犠牲者の数の裏には、それだけの人生と遺族の悲哀があります。戦争の残虐さを語る心えぐられるような証言。傍らには爆撃で砕かれた夢のかけらを抱き、尊厳を持って生きようとする人間の姿もあります。

 「赤旗」は米国やイスラエルの無法な戦争・占領に反対し、戦争犯罪を告発します。だからこそ、国際団体幹部からイスラエルの元政府高官、パレスチナのNGO、一般市民まで幅広く信頼を寄せてくれます。

 日本のメディアではあまり取り上げられないイスラエル国内の平和運動も詳しく伝えています。平和団体の調整役は「政府は反対派の声を聞かないが、日本と世界は『赤旗』を通じて聞く」と語っています。

 ガザ女性問題センター所長は「赤旗は常に女性と権利の側に立つ」と指摘。国際支援団体アクションエイドのパレスチナ報道官は「現場の声と最新情報を高い専門性で報じている」と評価しています。

 チュニジアのジャーナリスト協会会長からは、言論統制を告発した記事に謝意をいただきました。平和と人権、尊厳を守る新聞だからこそ、国境を越えて、良識ある人々の心と読者を結べるのだと思います。

 高市首相によるトランプ米大統領への礼賛に落胆したアラブの人々は、日本の反戦デモに励まされ、その動画をSNSで拡散しています。それを伝えた記事には、読者から「涙が出た」と反響がありました。こうした心通う記事を今後も目指します。