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2026年4月15日

自衛官 自民大会で「君が代」斉唱

陸幕監修本でも“違反行為”

 陸上自衛隊の幕僚監部人事部が監修した隊内向けの書籍で、陸自隊員の「政治的行為の制限」についてQ&A方式でまとめていることが14日、わかりました。これによると、12日の自民党大会で陸上自衛隊中央音楽隊の現役女性自衛官が「君が代」を歌ったことは、「政治的行為」を禁じる自衛隊法61条に違反することが、明らかになりました。

 この書籍は『陸上自衛隊 新服務関係Q&A』(学陽書房)です。陸自隊員が守るべき服務規律をまとめています。監修は、改訂3版まで陸上幕僚監部人事部ですが、改訂4版の名義は「服務法規研究会」となっています。

 このなかで自衛隊法61条で禁止する政治的行為の制限について説明しています。

 「隊員に関する政治的行為制限の規定はどうなっているか」という設問があります。回答は「制限されているのは、政治的目的をもって行われた政治的行為」としています。政治的目的にあたる「特定の政党(中略)を支持」することについては、「特定の政党(中略)がその勢力を維持拡大するように(中略)影響を与えること」としています。

 今回の自民党大会では、女性自衛官の入隊に至る経緯が紹介されると、場内から大きな拍手があがりました。「君が代」斉唱を自衛官がリードすると参加者が唱和し、大会を盛り上げました。自民党大会の“成功”に一役買ったことは明らかです。

 小泉進次郎防衛相は女性自衛官は「職務ではなく、私人として」参加したと説明しています。

 自衛隊法に制限される政治的行為を列挙した自衛隊法施行令87条は「なんらの名義又は形式」であっても禁止されるとされています。『Q&A』では禁止する政治的行為について「公然又は内密に隊員以外の者と共同して行う場合」や「勤務時間外において行う場合」についても「該当する」とのべています。

 自衛隊内部では明確に違反とされる行為を与党の自民党が堂々と行い、高市早苗内閣の閣僚らが問題なしとすることは詭弁(きべん)としかいいようがありません。