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2026年4月14日

きょうの潮流

 未来のつづきへ出発進行―。万博開幕から1年、そう銘打った記念イベントが夢洲(しま)駅で行われ、訪れた人たちは解体が進む大屋根リングを見つめていました▼イベント会場ではそれぞれが描く将来や願い事をボードに貼り付けていました。「みんなが健康で明るく過ごせますように」「万博みたいに平和な世界が続きますように」。楽しかった思い出を重ね合わせた言葉も多くつづられて▼一方で、跡地には大型トラックやミキサー車が続々と搬入。地上から突き出たクレーンが何本も立ち並び、立ち入りが禁じられた周辺はものものしい喧噪(けんそう)に包まれています。「万博の遺産」を強調しながらやってくるのは賭博です▼整備されているのは日本初のカジノを中核とした統合型リゾート。30年秋の開業を見込んでいるといいます。それでなくても大阪は大型の公共事業が目白押し。関西財界にすり寄ってきた維新は住民から再三ノーを突きつけられながら、またも「副首都構想」のたくらみを▼財界と維新は「国際エンターテインメント」の拠点を夢洲につくり出そうとしています。金もうけの手段にギャンブルを使って。そんな維新政治に置き去りにされているのは物価高騰にあえぐ府民のくらしや教育です▼ゴミの処分場だった人工島の夢洲は長く負の遺産と呼ばれてきました。いっとき世界の文化とつながった場所が、ふたたび負の遺産になってしまったら。たくさんの人が味わった感動も、感じた未来も、夢の跡になってしぼむだけでしょう。