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2026年4月12日

きょうの潮流

 その日、長く苦痛のなかに置かれた人びとから歓迎の声があがりました。「いよいよ沖縄の夜明けが来た」。悲惨を極めた戦争につづき、米軍占領下で抑圧されてきた県民の切々たる思いと運動の結果でした▼1996年4月12日、橋本龍太郎首相とモンデール駐日米大使が米軍普天間基地の「全面返還」で合意しました。その前年には米兵による少女暴行事件が沖縄で発生。島ぐるみの怒りがわき起こっていました▼合意からきょうで30年。しかし、基地は動かぬままです。市街地の真ん中に居座る普天間基地は「人間でいえば心臓と胃をえぐられたようなもの」といわれ、騒音や環境汚染をはじめ被害が相次いでいます▼滑走路の延長線上にある普天間第二小学校も返還の報に当初は喜びましたが、爆音はいつまでもなくならず、2017年には米軍大型ヘリの窓枠が校庭に落下。同じ頃に落下物被害をうけた保育園の保護者は「状況は変わらないどころか以前よりひどくなった」とおびえていました▼基地のたらい回しという、新たな負担を押しつけてきた合意。矛先が向けられた辺野古では新基地建設反対の座り込みが8千日をこえるなど、日米両政府の横暴に抗する行動が今も粘り強く▼辺野古に基地をつくっても普天間は返さないという米国。辺野古移設が唯一の解決策だとする高市首相。何も進まないまま痛ましい事故や事件をくり返すのか。平和を決してあきらめない―その沖縄の心が基地のない島、そして日本につながる日を必ず。