(写真)質問する辰巳孝太郎議員=10日、衆院厚労委
日本共産党の辰巳孝太郎議員は10日の衆院厚生労働委員会で、日本維新の会の地方議員らが関与した「国保逃れ」は違法行為であり、厳格に対応するよう求めました。
個人事業主が一般社団法人の役員などに形式的に就任して社会保険に加入し、本来支払うべき国民健康保険料(税)の負担を逃れる国保逃れが問題となっています。
辰巳氏は「応能負担が原則の保険で、高額所得者が保険から出ていけば、残った人たちの保険料が引き上がる。社会保険制度そのものを揺るがす不正だ」と強調。上野賢一郎厚労相は「制度に対する国民の納得感や公正性を損なう」と応じました。
厚労省は3月、国保逃れについて、使用実態のない被保険者資格の取得の届け出は違法だと保険者に通達しました。辰巳氏が、今回の問題を受けたからではなく「これまでも違法だったのか」とただしたのに対し、厚労省の三好圭年金管理審議官は「以前から健康保険法に違反する」と答弁。辰巳氏は「今回の国保逃れは脱法ではなくて違法行為だ」と強調しました。
さらに、法人役員ではなく法人従業員として雇用して社会保険に加入させる新たな国保逃れの手口があると告発。「これも脱法的だ。放置は許されない」と厳しい対応を求めました。
日本維新の会の党内調査では首長を除く全議員の45%にあたる364人が国保に未加入です。辰巳氏は、問題になった仕組みでの「国保逃れ」以外に、議員自身が代表を務める法人や支援者などが運営する民間の社会福祉法人などの理事などに就任し、報酬を受け取って社会保険に加入していると推察できると指摘。「名目的な形で理事に就任している場合は国保逃れとして違法の可能性がある」と述べ、政党としての対応も問われると強調しました。

