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2026年4月11日

きょうの潮流

 地域で1人暮らしをしている高齢者のために企画しました。日ごろ話さない悩み事も、お酒やごちそうを一緒にしながら交流しませんか―▼こんな呼び込みに誘われて「ケア・スナック」に参加しました。文京区にある東京健生病院が今年から始めた月1回の催しです。医療、介護を専門にする職員が“ママ”やスタッフに。客は患者や生協に出資する組合員です▼この夜は8人が参加し、簡単な自己紹介からスナックは開店しました。1人ではお酒の席にこれないので仲間と来たと語り始めた女性は「80歳になって死んだ後のこと、娘たちの将来を考えるようになりました」と▼「昔はいろんな商店がいっぱいあって買い物が楽しかった。いまはスーパーだけ。便利だけど会話がない。つながりを持つ上でもスナックの取り組みはいい」という発言も▼物価高騰が続き、政府の社会保障予算削減のあおりで、医療機関の経営悪化・倒産が全国的な問題になっています。スナックを主催する関係者は「来年3月末で病院を閉院します。その後は有床の診療所として訪問診療を中心に地域により開かれた医療施設として引き続きがんばりたい」と苦渋の思いを▼口腔(こうくう)ケアになり、認知症予防の効果もあるとの解説で始まったのが、カラオケタイムです。ひとりで生きてくなんてできないと…と、踊りながら「大阪しぐれ」を歌う人も。橋幸夫と吉永小百合のデュエット曲「いつでも夢を」は全員合唱。政治と地域医療を考える夜は、楽しくも切なくて…。