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2026年4月10日

イスラエル レバノン全域空爆

停戦合意10時間後 死者254人超

 【カイロ=米沢博史】イスラエル軍は8日、レバノン全域を大規模に空爆しました。レバノン民間防衛局によると、死者254人以上、負傷者1165人以上に達しました。がれきの下には今も多くの市民が取り残されており、犠牲者数はさらに増える恐れがあります。

 今回の攻撃は、米国とイランの2週間の停戦が発表されてからわずか10時間後に行われました。イランは停戦合意違反と反発。停戦を仲介したパキスタンも「停戦違反が報告されている」と指摘しました。

 中東テレビ局アルジャジーラによると、わずか10分間に100カ所以上の集中爆撃が行われました。爆撃の規模は、1982年のイスラエルによるレバノン侵攻以来の最大級と報じられています。レバノンのナサレッディン保健相は「病院は死傷者で過密状態」と訴えました。サラーム首相は、人口密集地への攻撃で「無防備な民間人」が殺害されていると非難し、国際社会に介入を求めました。アウン大統領も、国際法を無視する行為とイスラエルを批判しました。

 現地メディアによると、ベイルートでは住宅街などが攻撃を受け90人以上が死亡しました。また、東部ベカー高原では、葬儀に参列した住民が空爆を受け、少なくとも10人が死亡。南部アドルンでも少女3人が死亡するなど、民間人の犠牲が相次いでいます。

 イスラエルのカッツ国防相は、攻撃はヒズボラの拠点を狙ったもので、イランとの停戦とは別だと強調。イランのファルス通信によると、ホルムズ海峡を通過する石油タンカーの航行が差し止められました。