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2026年4月6日

きょうの潮流

 「日本の道路は信じ難いほど悪い。工業国にして、これほど道路網を無視してきた国はない」。高速道路建設の調査のために招いた外国の調査団が報告書に記した一節です▼今から70年前、日本の道路事情の劣悪さを指摘したこの報告書が道路整備を急速に進めるきっかけになったといわれています。しかしそれは、自動車を通りやすくするための改修でした(『道路の日本史』)▼百種類以上にも及ぶ自転車への青切符制度が今月から始まりましたが、早くも混乱が広がっています。原則とされる車道の道幅は狭く危ない。しかも止まっている車が進路をふさぐ。さっそく車道を走っていた小学生の自転車と自動車の接触事故も起きています▼一方、自動車の運転も大変です。自転車を追い越す際の目安となる1メートルの間隔を空けられず、各地で渋滞が発生。都心を走るタクシー運転手はバイクや自転車に加え、電動キックボードにも注意を払わなくてはいけないと嘆きます▼欧州では自転車が安全に走れるよう専用のレーンが整備されている都市も少なくありません。悪質な運転を取り締まることは必要ですが、道路事情が見合っていない中で罰則ばかり強化してはかえって事故やトラブルのもとに▼狭い列島を縦横に巡る道路は地球32周分にも。そのほとんどが生活のためのものです。これまでの自動車最優先の道路政策から転換し誰もが安全に行き交うことができる公共としての道へ。求められているのは、人に優しい道路を整備することです。