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2026年4月4日

生活保護利用者の自殺

150人が「生活苦」理由

 「生活苦」を理由に自殺した生活保護利用者が、2025年の1年間に150人に上り、22年以降最多になったことが3日までに、分かりました。国が生存権(憲法25条)に基づき保障すべき保護利用者の生活が「最低限度」にすらとどいていないことが、最悪の形で示されました。

 3月27日に発表された厚生労働省・警察庁合同の統計で分かりました。それによると、25年の生活保護利用者の自殺者1095人のうち、遺書など生前の資料や遺族の証言などから判明した理由で、「生活苦」に当たる人が150人でした。

 最多となった理由は「病気の悩み・影響(うつ病)」で213人でした。次いで2番目に多かった理由が「生活苦」でした。ほかに「家族の死亡」などもありました。

 生活保護利用者の自殺の理由を公表し始めた22年以降、「生活苦」による自殺者数は22年86人、23年118人、24年131人と毎年増加しています。

 国の生活保護基準の大幅引き下げを是正しようと取り組む市民団体「いのちのとりで裁判全国アクション」共同代表の尾藤廣喜弁護士は、背景に利用者の社会的孤立があるのではないかと指摘。同裁判で名古屋高裁判決(23年11月)が利用者の社会的孤立の深刻さを挙げて国の賠償責任を認めたことは重要だったと語っています。

【悩み相談の窓口】

悩みを抱えている人の電話相談の窓口は次の通りです。
◆こころの健康相談統一ダイヤル 0570(064)556
◆よりそいホットライン 0120(279)338
 岩手・宮城・福島の3県からは0120(279)226
 その他の相談窓口や詳細は厚生労働省の自殺対策のウェブサイトに紹介されています。