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2026年4月4日

きょうの潮流

 世界恐慌の不況続きで社会が暗くなっていた昭和初期の頃でした。ある老舗デパートの食堂主任がケチャップライスを山のような形に盛りつけ、「登頂」の証しとして小さな国旗などを立てました▼せめて子どもたちに明るく楽しい時間を味わってほしいとの願いを込めて。それが、お子様ランチ誕生の由来だといわれています。自分専用のごちそうは人気を博し全国に広がり、現在に引き継がれています▼そのお子様ランチの国旗を破るのは問題なのか。そんなことを自民党が真剣に論議しているといいます。国旗を侮辱する目的で傷つける行為を罰する「国旗損壊罪」の今国会成立を狙って▼高市首相の執念です。2012年にみずから法案を起草し議員立法で提出。廃案になったものの、21年にも中心となって法案化に動きました。外国の国旗を破ったら罰を受けるかもしれないのに日本の国旗はどう扱ってもいいというのはおかしい、と▼しかし国旗国歌法の制定にあたり、当時の小渕首相は「国旗に対する尊重規定や侮辱罪を創設することは考えていない」と答弁。国民の中には神国日本や侵略戦争の象徴とされてきた「日の丸・君が代」の強制に対する根強い反対も▼卒業や入学・入社で国旗が掲げられることも多い時期ですが、壊されたというニュースは全く聞きません。喫緊の課題が山積するなか、急ぐ理由もないものをなぜ。教育勅語を教え込まれて育ったという高市首相。そのゆがんだ国家観を、国民に押しつけようというのか。