高市早苗首相が代表の自民党支部が2024年10月の衆院選で公職選挙法違反の献金を受け取ったとして、神戸学院大学の上脇博之教授(政治資金オンブズマン代表)は2日付で、高市氏ら4人を奈良地検に告発しました。
政治資金収支報告書によると、高市氏が代表の自民党奈良県第二選挙区支部は24年8~9月にかけ、国の機関と契約を締結していた3社から計110万円の献金を受けていました。同支部への献金は、奈良トヨタが75万円、トヨタレンタリース奈良が15万円、天理技研が20万円です。
上脇氏が告発したのは、高市氏と同支部会計責任者の木下剛志氏、献金した企業の社長です。
3社の契約期間は衆院選の時期と重なります。契約額は奈良トヨタが261万円、トヨタレンタリース奈良が月額6万5000円で1年間、天理技研が2544万3000円です。
公選法は、国と契約関係にある企業が国政選挙に関して候補者に寄付することを禁じています。違反すると拘禁刑3年以下などの刑事罰が科せられます。
同年8月に当時の岸田文雄首相が退陣を表明し、衆院選が早期に行われる見通しが強まりました。
いずれの献金も衆院選の投開票日が決まる前でしたが、告発状は「新総裁の選出と新内閣での衆院解散・総選挙は自民党にとってはワンセットであり、政治的には既定路線だった」と強調。「(献金が)衆院選に関して供与されたものだったとしか考えられない」と違法性を指摘しています。

