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2026年4月3日

戦争終結の道筋示せず

イランを「2、3週間徹底攻撃」
トランプ氏演説

 【ワシントン=洞口昇幸】トランプ米大統領は1日夜(日本時間2日午前)、ホワイトハウスで、イスラエルとともに始めたイラン攻撃について国民向け演説を行いました。トランプ氏は「今後2、3週間で徹底的に攻撃するつもりだ。イランを石器時代に引き戻す」とどう喝。攻撃を継続する姿勢を示す一方で、戦争終結に向けた具体的道筋は何も語れませんでした。


 トランプ氏がイラン攻撃について国民に正面から説明するのは、2月28日の攻撃開始以降で初めて。戦争に伴う物価高で政権へ批判が広がり、自身の支持率も最低となるなかで、国民への説明を余儀なくされた形です。ただ今後2、3週間の攻撃で戦闘が終わる保証は何もなく、米国民や同盟国との間で矛盾がさらに広がることは必至です。

 トランプ氏は演説で、イランの体制の能力を解体し、同国の海空軍は消滅したなどと主張。「主要な戦略目標の達成に近づいている」と誇示しました。イランの核施設は「壊滅させた」と述べる一方で、イランが少しでも何か動きを見せれば「再びミサイルで攻撃する」と強調しました。

 イランによって事実上封鎖されている原油輸送の要衝ホルムズ海峡については、同海峡に石油を依存している国々が「航路の安全確保をしなければならない」と主張しました。トランプ氏は演説に先立ってホワイトハウスで行われた会合では、同海峡の安全確保について「欧州諸国に任せればいい。韓国、日本、中国にもやらせればいい」などと発言していました。

 演説でトランプ氏は、米国内のガソリン価格上昇に関して、「この値上がりの唯一の原因は、イランによるタンカーや周辺国へのテロ攻撃だ」と責任転嫁しました。また「燃料を得られない諸国」に向けて「米国から石油を買え」と発言し、「米国第一主義」の姿勢を強調しました。

 またトランプ氏は「(イランの)当初の指導者たちが全員死亡したことで体制転換が起きた」と発言。最高指導者ハメネイ師らを攻撃で殺害したことを当然視しました。